乳幼児を強く揺さぶるのは危険

揺さぶられっ子症候群の危険性

育児をする上で注意しなければならないものに、「揺さぶられっ子症候群」というものがあります。
揺さぶられっ子症候群は英語で Shaken Baby Syndrome (シェイクンベイビーシンドローム)と呼ばれますが、赤ちゃん(1歳半くらいまでの乳幼児)が激しく揺さぶられる事により、脳や神経に深刻なダメージが与えられ、最悪の場合は死に至るという危険な症状です。

特に首がすわる前の新生児の場合、頭蓋骨内にもまだまだ隙間が多いため、激しく揺さぶられると脳組織が移動し、脳と頭蓋骨を結ぶ静脈が切れてしまったり、眼底出血や頭蓋内出血、脳挫傷などを起こす事があります。

このような「揺さぶられっ子症候群」の危険性を知りながら乳幼児を故意に激しく揺さぶったり、障害を負わせた場合、「児童虐待」と見なされる事もあります。

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揺さぶられっ子症候群はどんな時に起こるか

最も注意しなければならないのは、赤ちゃんをあやして喜ばせようとして、度が過ぎてしまう事です。「高い高い」と空中に投げ上げたり、ゆりかごにのせて激しく揺すったり、背中を強くたたいたり、両手で抱えて急激に持ち上げてゆっくり下ろす事を繰り返すというような行為は危険です。

新生児用ではないチャイルドシートに座らせて長時間車を運転したり、ガタガタ揺れる道を自転車に乗せて長時間移動する場合も危険が伴います。

このような揺さぶられっ子症候群の可能性は、母親よりはむしろ力の強い父親によって発生しやすいと言われています。また、兄や姉が遊んでいて赤ちゃんを激しく揺さぶるというケースも発生しています。

揺さぶられっ子症候群の症状

頭部が大きく重い乳幼児を激しく揺さぶると、頭頸部が強く動揺し、頭蓋内出血や脳挫傷、眼底出血などを引き起こします。その結果、運動障害や言語障害、脳性まひ、視力障害、知能障害などが発生します。重篤な場合は死に至る事もあります。

赤ちゃんを揺さぶった後、顔色が悪くぐったりしている、嘔吐を繰り返す、呼吸が不規則、痙攣するなどの症状が見られる場合は、脳に何らかの損傷が疑われますので、一刻も早く病院へ向かいましょう。処置が早く、適切であれば、重大な後遺症を残さずに済みます。

揺さぶられっ子症候群を防ぐには?

乳幼児を抱っこしたり、おんぶしたりして普通に揺らす程度なら心配はありません。しかし、必要以上に激しく揺さぶる事は避けなければなりません。

赤ちゃんや子供が喜ぶからと言って「高い高い」を何度もしたり、ゆりかごに乗せて激しく揺すったりしないようにしましょう。イライラして泣いている赤ちゃんを激しく揺するのも危険です。

また、ミルクを飲ませた後、ゲップをさせようとして背中を強くたたき過ぎて「揺さぶられっ子」症候群」の症状を起こした例もあります。ゲップをさせる時は必ず首の部分を手で支え、固定してください。

乳幼児を乗せて車で長時間移動する場合は、月齢に合ったサイズのチャイルドシートを正しく装着し、1時間ごとに車を停めて休憩をとるようにしましょう。

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