不老長寿のために、ヨーグルトを食べよう。

ヨーグルトを食べる人は長生きする

ヨーグルトが健康に良い事は多くの人が知っていますが、老化防止や長寿にも良い事がわかって来ました。
実際にヨーグルトの故郷であるブルガリアなどの東欧諸国や、カスピ海の近くに住むタミシュ族の人々にはヨーグルトを大量に食べる習慣があり、長寿の人が多い事で知られています。

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ヨーグルトの成分と健康効果

ヨーグルトは、牛乳などを乳酸発酵させて作られます。作られたヨーグルトは、タンパク質や脂質、糖質、カルシウムなどが吸収されやすい形になって含まれています。

タンパク質が変化して作られるアミノ酸はヨーグルトには牛乳の3~4倍も含まれています。牛乳に含まれている糖質の乳糖は消化があまり良くありませんが、ヨーグルトに含まれる糖質は、乳酸菌によって乳糖が分解されたものなので、消化・吸収が良くなっているため、牛乳が苦手な人でもヨーグルトは食べられるのです。

また、牛乳には豊富なカルシウムが含まれていますが、ヨーグルトに含まれているカルシウムは、発酵によってより吸収しやすい形になって含まれています。

さらに、乳酸菌には殺菌作用があり、腸内の善玉菌を増やす働きもあります。善玉菌が増えれば栄養素の消化吸収が促進され、便秘も解消されます。その他ヨーグルトには、下痢の改善や胸焼けを抑えるなどの働きもあります。

メチニコフのヨーグルト不老長寿説

ヨーグルトの不老長寿説を発表し、ヨーグルトブームの火付け役として知られているのが、ロシアの生物学者イリヤ・イリイチ・メチニコフ(1845-1916)です。メチニコフは、白血球の食菌作用を提唱し、免疫系における先駆的な研究を行った事で知られており、1908年にはノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

また、老化の原因に関する研究をしていたメチニコフは、ブルガリアの長寿とヨーグルトの関係に注目しました。ブルガリアのスモーリン地方には、80歳や90歳、100歳を越える高齢者が多い事に驚き、彼らがヨーグルトを常食している事に注目したのです。

メチニコフは、1904年にパスツール研究所の副所長に就任し、「大腸内の細菌が作り出す腐敗物質こそが老化の原因であり、ヨーグルトを飲んで有害菌を減らす事が長寿を保つ秘訣である」という説を発表しました。そして、自ら1916年に亡くなるまでヨーグルトを摂取し続けました。

このメチニコフの説が引き金となり、ブルガリアのヨーグルトはヨーロッパ中で食べられるようになり、現在では世界中で食べられています。

ヨーグルトと長寿の関係

ヨーグルトにはさまざまな健康効果があるため、それが老化防止や長寿につながると考えられています。
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える他、ヨーグルトに含まれるタンパク質は非常に消化・吸収が良い状態で含まれているため、健康な体づくりに役立ちます。骨を丈夫にするカルシウムも吸収しやすい形で豊富に含まれています。

さらに免疫細胞を活性化させる働きがあるため、ウィルスや病原菌から体を守る力が強化されます。乳酸菌は弱い抗生物質を出しており、がんから体を守るインターフェロンを増やす働きや、がん細胞を殺す免疫細胞を活性化する働きもあります。

他にも、美肌効果や便秘を防ぐ効果、便臭を減少する効果、血中コレステロールを下げる効果なども確認されており、ヨーグルトの健康効果は計り知れません。

人間の体は50歳を過ぎた頃から腸内の善玉菌が急激に減少し、悪玉菌が増える事により、さまざまな体調不良や病気が出て来ます。
長寿を目指すなら、是非ヨーグルトを摂取しましょう。少なくとも毎日100グラム以上の摂取がおすすめです。

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