スイミングは小児喘息改善のひとつの方法です。

小児喘息にスイミングが良いのはなぜか

小児喘息の改善法のひとつとしてスイミングがあります。
スイミングには、次のようにいくつものメリットがあります。

スイミングのメリット

●呼吸筋を強化する事ができる
小児喘息の多くは大人に比べ治りやすいと言われますが、それは成長とともに呼吸機能が発達するからです。スイミングは規則正しく呼吸をする事が基本になりますが、それが呼吸筋を強化し、呼吸機能を発達させます。

●肺活量を増やす事ができる
スイミングは、呼吸筋を鍛えると共に、肺活量を増やす事ができます。肺活量を増やしておけば発作も起きにくくなり、たとえ発作が起きても軽症で済みます。

●気管支の収縮が起こりにくい
空気の乾燥は気管支の収縮を誘発し、発作を起こしやすくします。しかし、スイミングは水中で行う運動であるため湿度が高く、気管支の収縮が起こりにくいため、喘息児に適した運動と言えます。

●水中では息を吐くのが楽にできる
プールでは湿気で気管が潤い、息を吐くのが楽になります。また水中では、身体に水圧が加わるので、楽に呼吸ができるため、スイミングという運動自体も楽にできます。

●自律神経の鍛錬になる
水の中に入ったり、出たりする事が皮膚への刺激になり自律神経を鍛える事ができます。自律神経を鍛えておくと、少しの刺激で発作を起こすという事がなくなります。

●心肺への負担が軽い
スイミングは陸上でのスポーツとは異なり、身体を横にして運動するため、重力に逆らわず心肺への負担が軽くなります。

●体力がつき、風邪をひきにくくなる
スイミングは、泳がずに水中を歩くだけでも全身を鍛える事ができ、自然に体力がついて来て、食欲も増してきます。また、風邪をひきにくくなり、ひいたとしても回復が早くなります。

※小児喘息の改善のためにスイミングを行う場合は、温度差が激しい屋外のプールではなく、温かくホコリなどが舞っていない屋内の温水プールが適しています。
また、スイミングによる小児喘息の改善は、すぐに効果が現れるというより数ヶ月続けた場合、或いは何年か続けた場合に現れるようです。

※喘息児は、症状の重さや発症頻度などがひとりひとり異なります。
「小児喘息にはスイミングが良い」と一般的に言われていても、重症児や運動誘発喘息の症状がある場合、かえって悪化するケースもあるので注意してください。
また、本人がイヤイヤながらやっている場合もかえってストレスが溜まってしまい、逆効果になる事もあります。

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