更年期障害とホルモン補充療法のリスクについて

更年期障害とホルモン補充療法

更年期とは、閉経から卵巣の機能が衰えて停止するまでの前後10年くらいの期間を言いますが、この時期には、急激に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少するため、それに伴うさまざまな症状が出てきます。更年期にあらわれる一群の症状を「更年期障害」または「不定愁訴症候群」と言います。

更年期障害の症状は非常に個人差があり、何の症状も感じない方もいれば、日常生活が困難になるほどの重い症状が出る方もいます。

もともと女性の体の中には卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類のホルモンがあり月経の周期や妊娠、出産をコントロールしています。
しかし、エストロゲンの分泌が減少する事により、内分泌系全体のバランスが崩れ、さらにそれが自律神経中枢にも影響を及ぼします。

その結果、動悸や息切れ、のぼせ、ほてり、頭痛、不眠、イライラ、情緒不安定などの自律神経失調症のような症状が出て来ます。このような症状を改善するひとつの方法として「ホルモン補充療法」というものがあります。

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ホルモン補充療法(HRT)のリスク

ホルモン補充療法(HRT)とは、減少した女性ホルモン(エストロゲン)を補う事により、更年期のつらい症状を軽減するというものです。
しかし、このホルモン補充療法には、ある程度のリスクがある事を知っておく必要があります。

通常、ホルモン療法を行う場合は、エストロゲンとプロゲスチンを併用します。エストロゲンのみの使用では、子宮内膜がんのリスクがあるからです。エストロゲンを単独で使用した場合、年間1000人につき、4人の割合で子宮内膜がんが発生するという統計もあります。また、心臓発作や脳卒中のリスクを増加させる可能性がある事も指摘されています。

その反面、エストロゲンには、骨粗しょう症の進行を抑える働きやLDL(悪玉コレステロール)を減少させてHDL(善玉コレステロール)を増やす働きがある事がわかって来ました。
また、ホルモン補充療法は、4年以上続けると、乳がんのリスクがやや上がると言われています。

ホルモン療法を選択する場合は、更年期障害の症状が重く、その症状の緩和がリスクを上回る場合に検討してみましょう。また、個人で決定するのではなく、医師と良く相談した上で行うのが望ましい療法です。さらに長期間続ける事によりリスクが増加する事も考慮しておきましょう。

ホルモン補充療法を行う場合は、エストロゲンとプロゲスチンの錠剤をそれぞれ1錠ずつ服用する方法や、両方が入った混合錠剤を1錠服用する方法があります。一般的にはこのような方法でエストロゲンとプロゲスチンを毎日服用します。
また、プロゲスチンの注射による方法、皮膚に貼るエストロゲンパッチ剤、エストロゲン‐プロゲスチン混合タイプのパッチ剤、エストロゲンクリームを使用した療法などもあります。

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