加湿器病の心配のない加湿器を選ぼう

加湿器病にならない加湿器は?

加湿器が一般に普及して来ましたが、同時に「加湿器病」というものが問題になっています。

空気が乾燥して来ると、乾燥肌に悩まされたり、インフルエンザや風邪に感染したり、乾燥性の結膜炎に悩まされたりしますが、加湿器はそのような症状の予防に威力を発揮します。

ところが、病気を予防するつもりの加湿器で、病気になってしまうという事がありうるのです。

スポンサーリンク

加湿器病とは、正確には「過敏性肺臓炎」と言いますが、加湿器から放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んだ場合に起こるアレルギー性の肺疾患です。

咳や発熱、全身倦怠感などの症状が現れ、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。

加湿器病は、特に古いタイプの超音波式加湿器の使用により起こりやすい事がわかって来ました。

超音波式の加湿器は熱を加えずに超音波による振動で水を放出するもので、火傷の心配がない、運転音が静か、消費電力が小さいなどのメリットがありますが、水を継ぎ足しながら使用するため、まめに清掃をしないと雑菌が繁殖しやすいという問題があるのです。

加湿器病の心配のない加湿器とは?

では、どのような加湿器を選んだら良いかという事ですが、超音波式以外の加湿器なら、ほぼ加湿器病の心配はないと言えます。

超音波式以外の加湿器には、大きく分けて次のような3タイプがあります。
それぞれにメリットやデメリットがあり、またデザインも豊富ですが、最近はハイブリッド式の加湿器が人気があります。

特に小さな子や高齢者がいる家庭では、ハイブリッド式の加湿器がおすすめです。

気化式
室温の水に風を送り、自然蒸発させて加湿するものですが、加熱しないため吹き出し口は熱くなりません。気温が低い部屋では加湿効果が低くなりますが、長時間の使用には安心感があります。
また、加湿により、若干部屋の温度が低くなるというデメリットもあります。
スイスのボネコ社製やドイツのベンタ社製の気化式加湿器が有名です。

スチーム式
スチーム式の加湿器は、水を加熱して蒸気を放出して部屋を加湿するというものです。
水が蒸気になる時に、殆どの雑菌は死滅してしまうため、加湿器病の心配はありません。
吹き出し口が熱くなるため、小さな子供のいる家庭では、火傷に注意する必要があります。ファンがついているスチームファン式というものもあります。
スチーム式は加湿能力が大きく即効性がありますが、消費電力が高く、加湿により部屋に結露やカビが発生する事があります。

ハイブリッド式
気化式とスチーム式加湿器の良い面を取り入れ、組み合わせて作られた加湿器です。
温風を水に当てて、沸騰させずに加湿するため、熱い蒸気は発生せず、吹き出し口も熱くなりません。
部屋の湿度が一定になると、湿度センサーが検知して加熱をしない気化式に切り替わるため、消費電力はスチーム式ほどかかりません。加熱して温風を出す時にカビや細菌などの微生物は死滅するため、加湿器病を引き起こす可能性は低くなります。


【関連ページ】
インフルエンザ予防に塩うがいが有効
風邪をひいたらレンコンの絞り汁
薬を飲む時は副作用に注意
ビタミンの過剰摂取と副作用
黒豆は美容とダイエットに良い?

↑ PAGE TOP