漢方薬にも副作用があるので、注意が必要です。

漢方薬にも副作用がある

効き目がおだやかで自然界の植物や動物などから作られた漢方薬には、副作用はないと思われがちですが、実際には漢方薬にも副作用があります。

「漢方薬」は化学合成された「西洋薬」とは異なり、自然界の植物や動物または鉱物などから取った「生薬」を何種類か組み合わせて作られます。漢方薬は2000年以上も前から使われており、特に慢性的な疾患や体質的なものを原因とする疾患の改善に効果を発揮します。

「西洋薬」と違って即効性はありませんが、ゆっくりと穏やかな効き目があるため、副作用は少ないと言われています。しかし、間違った使い方をすれば漢方薬にも副作用が出ることがあります。

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一般的な漢方薬に多い副作用の症状

漢方薬による副作用としては、次のような症状があげられます。

●胃腸障害
漢方薬は一般に食前または食間に飲むように指示されますが、これは消化吸収しやすいようにするためです。しかし、まれに胃もたれや吐き気、下痢、胸やけなどの胃腸障害が出る事があります。

●むくみ
体質に合わない生薬や多量に服用した時にむくみを生じる事があります。

●血圧上昇
交感神経を興奮させる作用のあるものは、血圧を上昇させるものがありますので、注意が必要です。

●尿量の減少
高齢者の男性に多く見られ、麻黄という生薬が入った漢方薬が起こしやすい副作用です。

●間質性肺炎
息苦しさ、空咳、発熱など風邪に似た症状です。漢方薬を服用してから2~4週間後に見られる事のある副作用です。

●偽アルドステロン症
カリウムが体外に排出される事が原因でむくみや体重増加、高血圧が生じる事があります。 特に甘草が含まれている漢方薬に多い副作用です。

主な漢方薬と副作用

具体的な漢方薬とその副作用には、次のようなものがあります。

●甘草(かんぞう)・・・肝炎や肝機能改善、鎮静、鎮咳、抗潰瘍作用があります。
副作用として、血圧上昇・むくみ・低カリウム症が現れることがあります。
また、インターフェロンとの併用で間質性肺炎を起こす危険性がありますので、注意してください。

●麻黄(まおう)・・・喘息や咳の改善、解熱、発汗、関節の痛みをとる作用や利尿作用があります。
副作用として動悸・血圧上昇・興奮作用があげられます。
エフェドリンが含まれているので、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患のある方は要注意です。

●人参(にんじん)・・・消化機能を助けたり、新陳代謝を促して体力を回復させる働きがあります。
副作用として、動悸・湿疹・熱感などがあります。

●附子(ぶし)・・・身体を温め、痛みをとる作用があります。
和名をトリカブトと言い、少量でも中毒症状を起こたり、呼吸困難を起こす事があります。

●大黄(だいおう)・・・解熱、便通の回復、胃腸の炎症を治す作用があります。
下痢・腹痛・食欲不振が現れることがあります。

●地黄(じおう)・・・身体の水分を補う働きのある漢方薬です。
胃部不快感や下痢・食欲不振を招く事があります。

●筏苓(ぶくりょう)・・・ 浮腫、健胃、不眠に効果があるとされています。
まれに便秘を引き起こすことがあります。

●黄連(おうれん)・・・解熱、健胃、消炎、止血作用がある漢方薬です。 副作用として、食欲不振・下痢・便秘が見られる事があります。

●竜胆草(りゅうたんそう) ・・・頭部炎症、腫脹、健胃、熱を取り水分を排泄する働きがあります。
副作用として、胃腸障害を引き起こすことがあります。冷え性の人には向いていない漢方薬です。

●柴胡(さいこ)・・・ 解熱、鎮痛、消炎作用があります。
副作用として下痢・倦怠感・ 胃部不快感・便秘などがあります。

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漢方薬の副作用と瞑眩(めんげん)

漢方薬には副作用と間違えやすいものに瞑眩(めんげん)というものがあります。
これは、漢方薬独特の症状で、治療中に何らかの症状が一時的に悪化し、その後に回復するというもので、好転反応のようなものです。

瞑眩の症状の多くは漢方薬を飲んで1~2日後に起こり、続けて飲み続けて行くうちに症状が軽減または改善して行きます。瞑眩は症状が治癒する前の一時的な不快症状ととらえられています。

しかし、一般には瞑眩と副作用の違いは判断が難しく、副作用と勘違いしてしまう場合もあるので、服用前に医師や薬剤師に瞑眩について詳しい説明を聞いておく事が大切です。
また、症状が出た後でも、専門医や漢方薬に詳しい薬剤師に相談し、指示に従うようにしましょう。

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